起承転結の女。

古希の田舎暮らし

小学生の作文の宿題、文章は「起承転結」と教わってきた。なのに。


大寒を迎え寒波がやってきた。甲斐駒ヶ岳からの強風を除けば、のんびりした暮らしが続いています。だが月に2回だけ頭がフル回転する日がある。同年代の生徒5人とベテランのM先生に揉まれる英会話教室だ。


先生曰く、「単語やフレーズを覚えるだけではだめよ。英語圏の文化や考え方を理解しないと本当の意味での英会話は成り立ちません。」


で、自己紹介やスピーチを作る宿題が出されるのだが、どうしても我々日本人は「起承転結」を念頭に、謙遜やユーモア・感動、時には話の落ちまで考えようと試みる。しかし苦労してひねり出した英文は、先生にバッサリと切って捨てられる。「まずは次の5個のセンテンスを並べるだけで良いです。これで立派なエッセイやスピーチになります。時候の挨拶や謙遜は無用よ。日本人とは対極の世界。」というのだ。

1個目、  まず、主題。自分の言いたいことを最初にドカンと持ってくる。
2~4個目、具体例や事例を挙げて相手の頭にトコトン、イメージを叩き込む。
5個目、  もう一度主題を持ってきてダメ押しの自己主張。


教室に参加して8ケ月、なかなか難しい。縄文時代から続く我らが村社会と、異民族との戦いと交流で叩き上げた社会の違いだなぁ。相手方の思想、文化、歴史、習慣を学ぶための英会話も最初の一歩で戸惑っている私です。

「おまけ」
私のリンゴは無事に「起承転結」してドライフルーツになったみたいです。